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自己満足詩系blogです。 一日一題更新予定。 早々挫折で気まぐれ更新。 途中から写真兼用に。
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でっかく育てよ。
小さな友人の肩を叩いて、新聞紙で折った即席のを手渡した。

お前もな。縮こまってんじゃねぇよ、おっさん。
思いがけない言葉と尻を一発、叩かれた。

あの子は今、どうしているだろう。
病院の入院患者という共通項目を失ってから、再び会うことがない子供のことが時折未だに気にかかる。
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忌々しい。
舌打ちをしようと罵詈雑言を吐きかけようとその身には触れられない。
触れることはできない。

言葉も話さず。
身動きも取れないくせに。

その眼に宿り、身に纏う意志ある炎。

相反するものの中においても、それは決して消え去りはしない。
苦しいくせに。

どうやっても屈しないその気高い魂に忌々しさを感じて。
私は今日も醜い言葉を投げかける。

決して消えない炎だなんて、認めてしまったが最後。
私はきっと今のままではいられないと本能が叫んでいるから。

高く淡い空。
流れる雲。
たゆたう歌声。
姿は見えない。

高く淡く甘い声の旋律は聞き覚えがない異国のもののように聞こえて目を閉じた。

小さな窓とそこから見られる光景しか知らない自分へ時々、届くようになった幸せ。

すきなものが増えた。
可愛くて、はねるようなもの。

自分には似合わないもの。
自分は持っていないもの。

だから惹かれたのかもしれないけれど。

誰かにこれがすき。というには少し気恥ずかしい。
だから自分だけでこのすき。を楽しむ。

それでもいつか。
このすき。を共有してくれる人が現れたら、少し恥ずかしくてもちゃんと教えたいと思う。

すき。は一人だけでも楽しいけど、二人ならきっともっと楽しいと思うから。
そう思えたのも、このすき。のお陰。

「どぎついピンクの花が好きなの」

その言葉に悪意を込めたのだと彼女は笑った。

僕には悪意がどこにあるのか解らなかったけれど。
ただ、彼女の口から初めて「すき」という言葉が出てきたから、見てみたいと思った。

「綺麗だね」
「あっちの躑躅も綺麗なのよ、どぎついピンクで。他の色も綺麗だとは思うけど私は、この色が好きだわ」

芝桜の前で嬉しそうに教えてくれた彼女も花も。
周囲が噂しているように毒々しくなんて思えなかった。

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