自己満足詩系blogです。
一日一題更新予定。
早々挫折で気まぐれ更新。
途中から写真兼用に。
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「帰ろう?」
ガサガサと冷たい掌。
それだけで安心して。
「―――………あいたかった」
一度も言ったことのない言葉が自然にこぼれて。
その返事のように掌がぎゅっ。と強くなって。
「ありがとう」
どちらのものか解らないけれど、感謝の言葉が二人の間に落ちた。
ガサガサと冷たい掌。
それだけで安心して。
「―――………あいたかった」
一度も言ったことのない言葉が自然にこぼれて。
その返事のように掌がぎゅっ。と強くなって。
「ありがとう」
どちらのものか解らないけれど、感謝の言葉が二人の間に落ちた。
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成長した身体。
成長しない精神。
未熟でアンバランスな自分。
自覚したのと同時に襲われた感情は今でもどう言えばいいのかわからない。
ただどうにかしたくて。
どうにも出来なくて。
気づいたら『施設』と名のつく場所へほうり込まれていた。
『更生』なんてどんなものか解らないものを強いられて、そこでも目に余る、手に負えない。と同じ言葉を吐かれた。
自分にどうにもできないものを、他人になんてどうにかできるわけないじゃないか。
そう思っていたら、そこを追い出されて。
待っていたのは幼い頃から近くにあった存在。
「なんで?」
「いつの間にか好きになってたから、かな」
端的な質問に、あったかい答えが返された。
成長しない精神。
未熟でアンバランスな自分。
自覚したのと同時に襲われた感情は今でもどう言えばいいのかわからない。
ただどうにかしたくて。
どうにも出来なくて。
気づいたら『施設』と名のつく場所へほうり込まれていた。
『更生』なんてどんなものか解らないものを強いられて、そこでも目に余る、手に負えない。と同じ言葉を吐かれた。
自分にどうにもできないものを、他人になんてどうにかできるわけないじゃないか。
そう思っていたら、そこを追い出されて。
待っていたのは幼い頃から近くにあった存在。
「なんで?」
「いつの間にか好きになってたから、かな」
端的な質問に、あったかい答えが返された。
「君は僕に傍にいろと、口に出して望んだことはないよ。僕は自分の意志でここに、君の傍にいるんだ」
だから、気に病まないで。
差し出された手はガサガサで。
触れれば氷のように冷たくて。
「もう、いいのに」
「一緒にいさせて。それだけでいいから」
どうしてだろう。
この人はそれでも淡く笑って、私の傍から離れていかない。
だから、気に病まないで。
差し出された手はガサガサで。
触れれば氷のように冷たくて。
「もう、いいのに」
「一緒にいさせて。それだけでいいから」
どうしてだろう。
この人はそれでも淡く笑って、私の傍から離れていかない。
「もう私の世話なんて焼いてる歳じゃないでしょ?」
年下の気が強いだけの私の面倒を、いつも押し付けられてきた人。
面倒なことに巻き込まれて。
痛い目を見て。
それでも、私から離れていかない人は、どこまでも私を甘やかす。
「もう、いいから。大丈夫、だから」
だから。
自分の好きなようにして。
本当はもっと前に告げるべきだった言葉。
ようやく口にしたら、思っていたよりもそれはあっさりとした響きで。
「忘れないで」
でも、返されたのは全く意図していなかった言葉だった。
年下の気が強いだけの私の面倒を、いつも押し付けられてきた人。
面倒なことに巻き込まれて。
痛い目を見て。
それでも、私から離れていかない人は、どこまでも私を甘やかす。
「もう、いいから。大丈夫、だから」
だから。
自分の好きなようにして。
本当はもっと前に告げるべきだった言葉。
ようやく口にしたら、思っていたよりもそれはあっさりとした響きで。
「忘れないで」
でも、返されたのは全く意図していなかった言葉だった。
泣きやまない自分に困惑しているだろう。
そんな当たり前のことに気づけたのは、それこそもう充分に時間が経過してから。
「ごめん。寒い、よね。私は放って置いても、大丈夫、だから」
だから温かい場所へと行って。
しゃくりあげることはなかったけれど、久しぶりに泣くという作業をした喉は想像以上にもたもたとしか声が出なくて。
それでもそれだけ伝えたのに。
一向に足音は聞こえてこないし、気配も動かない。
「寒く、ないの?」
「寒いよ」
「じゃあ行ってよ」
「じゃあ、どこへ行って君を待ってたらいいかな…」
私のせいで風邪をひかれたりするのは嫌だ。
昔のように素直じゃない私の言葉と、変わらないあなたの返事。
「自分で決めて」
「決めるのは君だよ」
涙はいつの間にか止まった。
そんな当たり前のことに気づけたのは、それこそもう充分に時間が経過してから。
「ごめん。寒い、よね。私は放って置いても、大丈夫、だから」
だから温かい場所へと行って。
しゃくりあげることはなかったけれど、久しぶりに泣くという作業をした喉は想像以上にもたもたとしか声が出なくて。
それでもそれだけ伝えたのに。
一向に足音は聞こえてこないし、気配も動かない。
「寒く、ないの?」
「寒いよ」
「じゃあ行ってよ」
「じゃあ、どこへ行って君を待ってたらいいかな…」
私のせいで風邪をひかれたりするのは嫌だ。
昔のように素直じゃない私の言葉と、変わらないあなたの返事。
「自分で決めて」
「決めるのは君だよ」
涙はいつの間にか止まった。