■ 理想的な世界が許されたとしても

綺麗事だけで構築された世界があったとしたら。
それはきっともう「俺」という自我ができている自分にとっては地獄と同意な住み心地の悪さと。
天国と同意な憧憬を持って見るだけの世界なのだろう。

哀しくてヘドが出る。

■ 欲しいもの

恋の詞ではなく。

愛の詞ではなく。

鼓舞する詞ではなく。



ただ淋しさを埋めるための詞が欲しい。



万人の為でなく。

自分だけの為に詠われる詞。



それは何と贅沢で我が侭な願いかと嘲ったら、また少し。何かが洩れて淋しくなった。

■ この感情の名を教えてください。

周囲だけでもそれこそ溢れかえる人がいて。

生活していけば欲望に切りがないけれど、能力に合わせればそれなりには納得していて。



だけど君にしか揺れない何かがあって。

でも君は気づかない。



片思いなんて綺麗な切ない言葉じゃなくて。

もっと酷く根元的で簡単で悪趣味な言葉が相応しいと思うのに、僕の頭じゃ解らないんだ。





この感情の名前を教えて。

■ 制約付きなら憧れる

限りない命があって。

不自由ない若さと肉体があって。

関係に名をつけるには難しいとしても、共に朽ちることなく傍にいてくれる存在があるのならば。



永遠の命というものもいいかもしれない。

■ 家族愛と恋心

君を愛している。

言葉にすれば同じなのに。



笑って怒って泣いてはにかんで。

抱きしめて。キスをして。

そんな毎日を送りたいだけなのに。



君が望む愛を、けれど僕は一生あげることはできない。



ごめんよ。愛しい養い子。