■ 死

ぽっかりぽっかり穴を空けて。
しっとりしっとり後悔を遺して。

見送る度に削られていく。積もっていく。

思い出よりも貴方を遺して欲しいのに。

ちっぽけな願い。
偉大な神さまには届かない。

だって叶えるたびに狭い地上が滞っていくから。

小さな悼みを救うは大局の痛み。

怯えながら。
諦めながら。
あがきながら。

受け入れる。

■ いつかあなたに伝えます

私はあなたを大切に想っています。

てらいも不要な重さも何もなく。
真っ直ぐきちんと伝えられる。

いつかそんな人になりたい。
望み続ければ叶うと信じて…だから努力できる。

■ 感情を写し取りたる鏡の奥

貴方が私を嫌っていることを私は知っています。

貴方は私がそれでも貴方を嫌いになりきれないことを知りません。
恐らく知りたいとも思わないのでしょう。

その方が心置きなく嫌えると貴方は言います。
まるで自分に言い聞かせるがように。

私が「好いている」と言うだけで崩れる「嫌っている」という貴方の感情の裏に見える…貴方の嫌いな貴方自身。

私はそんな貴方だからこそ寧ろ好きなのですが。

■ 君のために出来ること

君が望んでくれたこと。

ただの自己満足に綺麗な名前がつくためには、僕一人ではダメだから。

■ 愚直に愚痴る

常識なんてあやふやなものを求める程他人も世の中も信じていないし。
かと言って全てを享受できる程でかい器も優しい心根も持っていない。

なのにどうしてだろう。

信じることも受け入れることも拒否をするならば、自分が最も嫌悪する種類の他人と同じになってしまう。
自分の意識の中で。

あぁ。
もっと生きやすい世界で穏やかに過ごしたい。

若しくは。
もっと愚かしくも素直に世界や他人を享受出来、何よりも自分を適度に適切に誇りながら生きていけるような人間だったらよかったのに。