■ 水や空気のように

ただ流れて行くだけで良いならば、自我も感情も肉体も不要だろう。
ただ流れて行けない故に、必要な自我も感情も肉体も。
使い方が解らなければ不要なものと変わらないのではないのだろうか。

流れたいと切実に願いながら、流れられない自身へ。
それでも執着してしまう浅ましさで、実感を得ることに。

安堵した。
大丈夫。まだ生きている。

■ 立入禁止区域

あまりにもちっぽけすぎて笑えてくる。
笑ったからって何が変わるわけでもないのに。

いっそ。
何かが変わればいいのに。
なんて変な笑みを浮かべて妙な声を出しながら。
他力本願なことを考えてしまった。

■ 非日常的日常

満足して。
悲鳴をあげて。

漸く気づく。
とろくさい自分。

あぁ。
何故その最中にいつも僕は気付けないのだろう。

充足感なんて得られないまま。
今日も失望と喪失感だけが募りいく。

■ ひとつだけ

はっきりした言葉なんて必要ない。
積極的な行動なんて望んでない。

ただ傍に居て。手を握って。
貴方がそれを必要だと判断したその時だけでいいから。

まるで花壇の花を世話するように。
時々、水をやるように。
私に貴方からの「君のことを気にかけている」というアクションをください。

空気でいいから。
気になんてしなくていいから。

ただ気まぐれでいいから。
「私」という存在を「貴方の世界」に存在させてください。

■ 存在意義

意味はあるよ
自分にとっては

意味はあるよ
忘れなければ

意味はあるよ
例えば理解は得られなくても