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自己満足詩系blogです。 一日一題更新予定。 早々挫折で気まぐれ更新。 途中から写真兼用に。
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「どぎついピンクの花が好きなの」

その言葉に悪意を込めたのだと彼女は笑った。

僕には悪意がどこにあるのか解らなかったけれど。
ただ、彼女の口から初めて「すき」という言葉が出てきたから、見てみたいと思った。

「綺麗だね」
「あっちの躑躅も綺麗なのよ、どぎついピンクで。他の色も綺麗だとは思うけど私は、この色が好きだわ」

芝桜の前で嬉しそうに教えてくれた彼女も花も。
周囲が噂しているように毒々しくなんて思えなかった。

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手を伸ばす。躊躇なく。
振り払われても受け入れられても。
どちらでも良いと思いながら、手を伸ばす。

それは多分。
本気で相手に触れたいと願ってはいないから。
触れられない為に触れようとする。

拒絶が怖くて手が伸ばせない君は。
僕よりも余程真摯に他人と向き合っている。

そう告げれば、何故か泣きそうな表情をされた。


多すぎると不安になって。
少なすぎると自嘲する。
予防する術だけは上達しているのに。
防御する姿は隙だらけ。

面倒な君の価値はきっと、君が思うよりずっとずっと尊いものだと僕は知ってる。
他の誰が、君すら認めないとしても。


僕は弱いけど強いから。
だから大丈夫。

もう僕を守ろうとしないで。
大丈夫。

貴方なしでも生きていける。

ただ。
貴方なしでは味気ないから。

守る対象ではなく、伴にいるものとして、一緒に居させてくれると本望です。



ぼたぼたとボタン雪の如く落ちる泪。
ひくりとも漏らされない声。

あぁ、どうして。
僕は幼い君に出会ってなかったのだろう。

そんな哀しい泣き方を覚えさせたりなんかしたくなかった。



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