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自己満足詩系blogです。 一日一題更新予定。 早々挫折で気まぐれ更新。 途中から写真兼用に。
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町中が幸せになる日ならば。
誰かと其れを分かち合いたかった。

でも胸に宿った幸せは小さすぎて。
そんなものと嘲笑されるくらいなら…と柔らかな場所にそっと仕舞った。


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目隠しをしましょう。
何も見なくて済むように。
綺麗なものも、醜いものも要りません。

耳を全て覆い隠そう。
何も聞かなくて済むように。
心地よいものも、耳障りなものも要りません。



貴方が私に望むならそれで構いません。
ただ、貴方の姿が見えなくて、貴方の声が聴こえないのは寂しいですが。



ココロを閉ざすことを強いられた彼女が夢の中で微笑んだ。


傷だらけの抉(えぐ)れた背中にまた鮮やかな赤を描かれた貴方は笑う。

大丈夫。痛くないよ。
それに僕はまだ生きている。

生きていれば幸せだなんてただの詭弁だ。

だって。
生きていて笑顔を浮かべる貴方を見て、こんなにも胸が痛い。


空に向かって手を伸ばす。

見えるものは変わりなく、私の手では何も掴めるものはないことに安堵して。
いつの日かそこからまるで裁きを与えるかのように何かが自分をめがけて落ちてくることを漠然と畏怖しながら。

今日も私は手を伸ばす。


ただ寒さに息を吐き。
赤い鼻を笑い、その手を互いに温め合う。

そうして触れた温もりに、涙が出るほど幸せな感情を私が覚えていると、貴方は気づいているのでしょうか?

なくしたと思っていた幸せは今もまだ、私の傍にありました。
呟く言葉は冷えた空へと消えました。

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