■ お伽話の世界で

ただ一緒にいるだけでよかったんだ。

一緒に遊んで。
一緒に笑って。
只々、楽しかった。

幼過ぎる感情は奪われたことだけ理解した。
だから仕返しを望んだ。

そして感情は成長を止めた。

あいつを殺した。だから殺す。

どうして悪いの？同じことをするだけなのに？

哀しむ人？いないよ、だって悪い人たちだもん。

あいつは哀しまないよ。だって死んじゃってるから。


笑う君は余りに無垢で。
今は亡き幼い命を絶たれた彼に、嫉妬心と羨望を。
その幼き日々から不意に彼を奪った奴らに、殺意と悪意を。

僕は覚えた。

■ 無題

まだ人生に要約もタイトルも必要な程生きてない。

自覚したら自分の人生が愛おしくなった。

■ 機械なネットワークの恐怖

怖いです。
文字は感情の殆どを伝える術を持ちません。

冗談の言葉で人が死に、本気の言葉が埋もれていく。

怖いです。
匿名性を攻撃しつつ、手離すことができない人が殆どなのに何故そんな他人を否定できるのでしょうか。

所詮、同じ穴の狢同士で張り合う様は本人達が気付いていない分だけ滑稽で。
それをストレートに言ってしまう自分の愚かさがまた怖いのです。

そして恐怖に打ち菱がれる私は、早々に口を閉じて怯え隠れることを決めたのです。

■ 皮肉

おめでとう。
頑張ってね。

残念だったけど頑張ったんだ。
また頑張ろう。

どちらもいいけれど。
お前ら頑張り所を間違ってんだよ。

俺らがバカばかりじゃないように、お前らだって腐ってばかりじゃないんだろ？

自分の当落にそんだけ一生懸命になれるなら、国の中身にも同じだけ一生懸命になれよ。
寝てる場合か？
足の引っ張り合いだけが能力か？

違うだろ。

だったらいつまでも浮かれてないで働けよ。
落ち込んでないで反省しろよ。

優しい言葉が欲しいなら政治家なんてなるんじゃねえよ。

人生預かって命預かって。
自覚してくださいね、先生方。

■ 社会人と人間

「社会人として認められていた間…人として生きていなかった気がする」

「仕事を辞めて自由になって。社会人失格の烙印と引き換えに何だかとても人間らしい生活が出来るようになったの」

そう語った彼女が。
何だかとても羨ましかった。