■ 永遠という理解

あぁ、そうか。
不意に、漸く。俺は理解した。

なんだ。
俺は永遠なんて代物が大嫌いだったんだ。

だから他易くそれを口にしたり信じている奴らに、嫌悪感を、羨望を、そして何より苛立ちを。覚えているのか。

■ 内面の抱負

例え自ら斜めに構えていても、中身が零れない人でありたい。

人を斜めにすることも、されることもないなんて最早人間とは呼べなくて、神か悪魔か。

笑った君は斜めに見せ掛けて真っ直ぐに立つ人だった。

■ 最後の月の晦日に想ふ

儀式的意味合いが多分にあるけれど。
本来の意味は既に破棄されたに等しく、妙にめでたがる風潮だけが遺された現実。

それでも。
僕等の何処かが必要としていて。

連綿と続くものと終わらせたいもの。
その線引きを自分たちで望む限り。

このリセットする為の儀式は変わらず続いて行くのだろう。

本来の意味や必要とされるべきものはその時々に「時代」という耳障りのない言葉にカスタマイズされて。

■ 判別つけがたき世の中

正直な処、どうでもいいと思いつつもどうにかなってしまったら泣いてしまいたいと思うほど動揺するだろうことも知っていて。

だから私は今日も消極的に生きる道を選んでしまう。

■ 午睡

まどろみの安寧。

そんな安らぎは知らない。

幸せに育てられてきたんだな。
皮肉交じりに嘲えば。

ただの現実逃避か鎧にすぎない。
返された言葉と笑みはおそらく、ただ事実を語るものでしかなく。

何故か今度一緒に昼寝をする約束をして別れた。